おんがくの話 その2
- 2Viole
- 3月9日
- 読了時間: 3分
2Violeのめぐです。
さて、今日はミュート(弱音器)の話。
ヴァイオリン属では、駒(ブリッジ)という薄い板に、ゴム製などのミュートを装着して響きを抑えるという奏法があります。
弦楽器を弾いているみなさんは、ミュートはどんなものをお使いでしょうか?
オーケストラとかでないとあまりミュート着用の指示がないので、お教室で習っている生徒さんは使ったことがない、持ってないという方も多いかと思います。
(消音器のほう、「でっかいミュート」のほうがなじみがあるかもしれませんね。)
私は先月オーケストラでラフマニノフの交響曲第2番を演奏したとき、ミュートの出番が多かったのですが、それほど無理を感じるようなこともなく、今まで使っていたトルテ型のミュートで過ごしていました。

丸い豚鼻形のこちらと、ヴァイオリン型のものが一般的ですね。
実はこれ、駒にはめているときはいいのですが、外した時にミュートが振動して、雑音がするのがネックで。
写真のように斜めにして、切込みに弦をかませて動かないようにしないといけないんです。時間的この余裕があれば問題ないと思いますが・・・
さて、現在私は室内楽で某フランスの作曲家の曲に取り組みはじめたのですが、それがミュートの着脱が非常に頻繁な曲だということがわかってきました。
今までのミュートでは難しい。
いよいよ、真剣にミュート探しに向き合う時が来ました・・・(ちょっと遅かったかしら)
リサーチ開始。
振動の問題で一番評判がいいのはテールピースに小さなパーツをつけ、マグネットでくっつけるというタイプ。しかし、テールピース側が形が合わずにつけられなかったという話も多いようで。
私の楽器もテールピースが特殊なので、たぶん無理と判断。
ほかにも色々レビューを見たりして研究した結果、たぶんこれが一番条件に合うのではというものを購入、今日届きました。
アルパインというミュートです。黒もあるけど、なんとなく白をチョイス。


さっそく装着して弾いてみたのですが、まず振動の問題は、ただ外しただけだとやっぱり雑音が鳴ってしまいました。トルテほどではないのですが。
それで、やっぱり斜めにしてみたところ、動かなくなり、ほぼ振動音を解消できました。ほっ。
トルテのように弦にかませるような手間は不要です。ちゃんとストップできます。

音色はどうかと言いますと、トルテは本当に純粋なミュートらしい音色と感じるのですが・・・
弾き比べてみると、アルパインは真鍮の板が入っているせいか、ちょっと複雑な音色になったような?
ここらへんはもう、好みだと思います。弾いてる人しかわからないような微妙な差のようです。
私はちょっと体験したことのない響きなので、わくわくしております。
しばらくこれで練習してみることにします。
2Violeでは、まだミュートの指示のある曲をやっていないので、今度やってみようかな。
以上、ミュート探しの旅レポートでした。

コメント